我来たり、我見たり、我勝利せり
映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』(原題:Veni Vidi Vici)は、2025年6月6日に日本公開されたオーストリア製作の社会派ブラックコメディです。監督はダニエル・ヘースルとユリア・ニーマンのコンビが務め、製作はウルリヒ・ザイドルが担当しています。本作は、富と権力がもたらす倫理の崩壊を風刺的に描いており、サンダンス映画祭やミュンヘン映画祭でも話題となりました。
🎬 作品情報
- タイトル:我来たり、我見たり、我勝利せり
- 原題:Veni Vidi Vici
- 公開日:2025年6月6日(日本)
- 監督:ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン
- 脚本:ダニエル・ヘースル
- 製作:ウルリヒ・ザイドル
- 上映時間:86分
- 製作国:オーストリア
- 配給:ハーク
- 公式サイト:https://www.hark3.com/vvv/
主な登場人物・キャスト
- アモン・マイナート(演:ローレンス・ルップ):起業家として成功を収めた億万長者。家族思いの一面を持ちながら、趣味の「狩り」に熱中している。
- ヴィクトリア・マイナート(演:ウルシーナ・ラルディ):アモンの妻で人権派の弁護士。
- パウラ・マイナート(演:オリヴィア・ゴシュラー):アモンとヴィクトリアの娘。父の影響を受け、「狩り」に興味を持つようになる。
- ベラ(演:キラ・クラウス):マイナート家の養女。
- ココ(演:内田珠綺):マイナート家の養女。
- フォルカー・カロッタ(演:ドミニク・ヴァルタ):新聞記者。
- アルフレート(演:マルクス・シュラインツァー):マイナート家の執事。
- アイロス(演:ハイモン・マリア・バッテンガー):狩猟監視員。
ストーリー概要
起業家として成功を収めたアモン・マイナートは、家族と共に豪華な生活を送っている。彼の趣味は「狩り」だが、彼が狩るのは動物ではなく人間。莫大な富と権力を背景に、無差別に人を撃ち殺しても罪に問われることはない。娘のパウラは、そんな父の姿を見て育ち、やがて自らも「狩り」に参加したいと願うようになる。富裕層の倫理観の欠如と、それがもたらす社会の歪みを描いた物語。
見どころ
- 資本主義社会への痛烈な風刺:富と権力がもたらす倫理の崩壊を描き、現代社会への警鐘を鳴らしています。
- ユーモアと不快感の融合:監督の信念である「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」を体現し、観客に笑いと怒りを同時に引き起こします。
- リアリティのある描写:実際の富裕層の生活に取材を重ね、リアルな描写が作品に深みを与えています。