エクソシスト 信じる者
「エクソシスト 信じる者」(原題:The Exorcist: Believer/2023年)は、オリジナル映画の50周年を記念して制作された、正統な続編ホラーです。
🎬 監督・スタッフ・制作陣
- 監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン(『ハロウィン』シリーズ)
- 脚本:デヴィッド・ゴードン・グリーン、ピーター・サトラー(原案:スコット・ティームズ、ダニー・マクブライド、グリーン)
- 製作:ジェイソン・ブラム(ブラムハウス・プロダクションズ)、David‑C. Robinson/James G. Robinson(モーガン・クリーク)
- 撮影監督:マイケル・シモンズ
- 音楽:デヴィッド・ウィンゴ、アマン・アバシ
👥 キャスト
- レスリー・オドム・Jr.:父親ヴィクター・フィールディング
- リディア・ジュエット:その娘アンジェラ
- オリビア・オニール:アンジェラの親友キャサリンで憑依される少女
- エレン・バースティン:オリジナル作と同じくクリス・マクニール役で続投
- アン・ダウド:看護師の隣人アン役
- ジェニファー・ネトルズ&ノーバート・レオ・バッツ:キャサリンの両親
ストーリー
12年前、妻をハイチ地震で失ったヴィクターは、娘アンジェラを育てています。アンジェラとその親友キャサリンが森で失踪し、3日後に発見されるも、不審な暴力行為や狂気じみた言動が現れます。
ヴィクターは再び悪魔の存在に直面し、オリジナルの被害者であるクリス・マクニールに助けを求めます。やがて教会・信仰・民間治療が交錯する、異文化的な悪魔祓い儀式が展開され、“誰を救うか”という究極的選択が家族を待ち受けます。
見どころ
- “オリジナルへの尊敬”を込めた演出
エレン・バースティンの続投、クリスとの再会シーンはファン必見です。共演者のしっかりとした演技も評価されています。 - 信仰・家族・コミュニティの描写
多宗派の儀式を導入し、悪魔祓いが信仰・家族構造・地域社会の連帯に寄りかかる構造になっています。 - サスペンス的演出と特殊効果
森での失踪、少女たちの肉体変化、密室の儀式シーンは緊張感があり、「恐怖の演出はまずまず」といった評価が多数です。 - 王道ホラーと賛否の声
レビューでは「古典的なジャンルパターンの踏襲」「深い恐怖より演出重視」といった指摘もありますが、親子ドラマとしての情感や演出を評価する声もあります。
興行・評価
- 製作費:約3,000万ドル(約40億円)
- 世界興収:約1.37億ドル
- 批評家評価:Rotten Tomatoes約23%(凡評価)、“オリジナルには遠く及ばず”という声
- 社長レビュー:APやVanity Fairでは「敬意は払うが、不要な続編」「ホラー的怖さが薄い」という意見も
総まとめ
ポイント | 説明 |
---|---|
続投の重み | オリジナルキャスト・監督への敬意あり |
テーマの深み | 親子の絆、信仰・儀式・共同体のあり方を掘り下げ |
恐怖演出 | ジャンルファンには納得、でもオリジナル級と期待すると物足りない声も |
完結への道筋 | 元々は三部作構想だったが続編は再考中 |
恐怖と家族ドラマを融合した作品を楽しみたい方にはおすすめです。一方で、心理的恐怖や圧倒的世界観を求めるなら、オリジナルや他の名作ホラーの方が合うかもしれません。
続編やシリーズの展開も今後注目です。今後監督交代や構成変更のニュースも出ており、シリーズの再起にも期待がかかります。